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繋-TUNAGU- 会員様インタビュー

繋-TSUNAGU-

Vol.69 2023.november

真心を持って取り組めば、道は拓ける

栗原工業株式会社 大阪本店

本店長

梶谷健治 様

【略歴】
1973年 7月2日生まれ
1997年 3月 早稲田大学卒業
1997年 4月 松下電工株式会社 入社
※2008年 10月  社名変更 松下電工株式会社→パナソニック電工株式会社
2010年 7月 パナソニック電工株式会社 退社(現 パナソニック株式会社)
2010年10月 栗原工業株式会社 入社
2010年10月 大阪本店 営業部 営業課 課長
2012年10月 大阪本店 企画担当課長
2014年 4月 大阪本店 企画担当次長
2015年 4月 西日本営業本部 営業次長
2016年12月 神戸支店 支店長
2019年12月 大阪本店 副本店長
2021年12月 大阪本店 本店長

激務の下積み時代

大学を卒業してすぐ、松下電工株式会社(現 パナソニック株式会社)に入社し、営業職に就きました。
仕事量が圧倒的に多く、とにかくコキ使われました(笑)。土日出社のサービス残業は当たり前、夜中まで書類を作り、日付が変わる頃にFAX送信するのが日常でした。今ならブラック企業と言われてしまうでしょう。しかし、時間をかけて仕事の基本を学び、鍛えてもらったことが、大きな糧になりました。
当時は、苦い経験もしました。お客様に仕事を頼まれて「今日中に仕上げます」と約束をしたのに完了せず、その確認の電話からも逃げました。結果、お客様から「お前のことを信頼して任せたのに…」と、涙を流しながら罵声を浴びせられたのです。
それから失った信頼を取り戻そうと必死で努力しました。想いが通じたのでしょうか。転勤するときにはそのお客様が送別会を開いてくださって、最後は互いに再度泣きながらお別れをしました。
このような下積み時代を通じ学んだのは「お客様の期待に対し150%で応えること」です。いい意味で「期待を裏切る」ことを心がけていました。そうすることで、お客様からの信用が高まっていくことを実感しました。

 

敢えて新しい環境に飛び込む

パナソニックは今も大好きな会社です。ですが、大組織の中で、個人の果たせる役割が薄いことに限界を感じていました。このままサラリーマンとして出世を目指すのか、それとも鶏口牛後の存在となるべきか、大いに悩んだ末に転職を決断、妻の父が経営する栗原工業株式会社に入社しました。
入社当初から、働きづらかったのは事実です。オーナー企業の親族ですから、周りは気を遣います。最初から課長職ということもあり、年上の部下もいました。ですから「経営者の親族」という立場だからではなく、ポストにふさわしい力量があると認識してもらう、その覚悟を見せていこうと努力しました。ここで心機一転、仕事力、人間力の両方を備えたリーダーになるぞ、という強い思いで一心不乱に業務に取り組みました。

 

逃げずに困難に立ち向かう


一心不乱に業務に取り組みました。
しばらくして神戸支店の支店長になりました。地域の現場担当のトップとして難しい決断を迫られる場面をたくさん味わったことが、私自身の成長にとって一番のターニングポイントになりましたね。
当社、栗原工業は電気設備の施工管理がメインの専門企業です。なので、我々の仕事はなんと言っても建設現場です。ビルの工事もあれば、工場設備の更新などもあります。もちろん、作業着を着て、ヘルメットを被って現場に出向きます。ただ、日常的な些細なトラブルは作業責任者が現場で解決するので、私の耳にまで届くことはありません。裏を返せば、部下の手に負えない重大案件だけが私のところに回ってくるのです。
そんなトラブル対応には鉄則があります。逃げないこと、です。お客様がどんなに怒っていようと、命まで取られることはない、と腹を括って立ち向かいます。こちらに落ち度があり、謝ることしかできないときには、ひたすら頭を下げ続けました。不思議なことに、誠心誠意対応すれば、自ずと解決への道が拓けていくのです。周りに助けられながら、みんなで協力して困難に立ち向かうことを繰り返すという、濃厚な支店長時代を過ごしました。

 

ベクトルを揃えるのがリーダーの役目

部下がたくさんいれば、一人ひとりが持っているベクトルやパワーが異なります。リーダーの役目は、チームのベクトルを揃えること。そのためには自分自身が、ブレない姿を見せるしかありません。
私は、自分の考えを発表する場面を意図的に作っています。信念を持って方針を打ち出し、自分の言葉で伝え、言葉通りの行動を取る。その姿勢が一貫していれば、親族かどうかなど立場に関係なく、周りのベクトルを動かせることに気がつきました。
思考を整理するために行っていること、それは通勤時のウオーキングです。手前の駅で降り、30分程度毎朝歩いています。出社までに頭が冴え、思考が明確になるので、ぜひお勧めします。
将来は、規模を拡大することよりも、組織の中身をよりよくすることに力を入れていきたいです。スタッフにとって働きやすく、仕事に誇りとやりがいを持てる会社を目指しています。

私の気分転換法


30歳まではどれだけ飲んでも二日酔いをしたことがありません。アルコールには強いし、みんなで楽しくお酒を飲む場が大好きです。そんな私がプライベートでお酒を飲まないと言うと驚かれるかもしれませんが、家では全く飲みません。
仕事の息抜きには、体を動かしています。以前はサッカーやスポーツジム通いもしましたが、最近は、たまに(?) 行くゴルフがメインです。仲間と行くゴルフは楽しく、気分がリフレッシュされます。
振り返れば、仕事に力を入れすぎて、家庭を顧みる余裕がない時期も多くありました。それでも三人の子どもたちはすくすくと大きく成長してくれたので、妻に感謝しています。最近の楽しみは、娘と二人でお笑い芸人のライブに行くこと。娘の笑顔を見るために、入手困難なチケットでも必死で探して手に入れます。息子たちには「甘い」と言われますが、非日常を味わえるライブは私自身の楽しみでもあるのです。

魅力ある人が集まるGCCO


当社の大阪本店長は代々ハウスコミッティに所属すると決まっていました。前任者から引き継いだのが、GCCOとの出会いです。周りは錚々たるメンバーばかりなのに、最初からざっくばらんにお話をしていただけるアットホームさがたいへん嬉しかったですね。
入会当初はコロナ禍で対面のイベントは少なかったのですが、最近は会議だけでなく、温泉に入ったり、ゴルフをしたりしながら先輩方と知り合う機会も増え、純粋に楽しみながら勉強させていただいています。のど自慢大会に出場することが決まった時には、必死で練習しました。当日は皆さんの応援のおかげで優勝でき、GCCOでの楽しい思い出が、また一つ増えました。
仕事の関係を越えた友人知人がたくさんできたので、大阪本店長でなくなっても次の当社社員には会員資格を渡しません(笑)。GCCOの一員としていつまでも楽しみたいと願っています。

常に期待を上まわる活躍と気遣い

ご入会されてからはや2年。会員の方々とも積極的に交流をもたれた梶谷さんは、ハウス・コミッティ委員として普段からGCCOの会議やイベントにご参加いただき、クラブライフを満喫頂いている印象です。先日の「夏祭り"のど自慢大会" 」では、圧巻の歌唱力とダンスパフォーマンスで、見事優勝!存分に会場を盛り上げて下さり、まさに期待の150%を超えるご活躍でした。
また、宴会のご利用のみならず、恵方巻や肉寿司などの物販商品にいたるまで、GCCOをご活用下さることがとても嬉しいです。会社からのアクセスがもう少しよければとのことですが、もしよろしければGCCOの近くにお引越しして下さいね(笑)目的なく、ふらっと立ち寄って頂ける、そこで新たな出会いが生まれる。そんなクラブライフを目指しています。(編集子)

 

(インタビュー取材:ライティング株式会社)

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